連載のゴール
Wiiリモコンの加速度センサで操作するラジコンを、Arduino+LEGOキャタピラで自作するのがゴールです。Bluetoothで通信し、DCモーター2個で左右転回、本体は LEGOテクニック クローラー・クレーン 9391 のキャタピラを流用。「タイヤだとサーボでステアリングを作らないといけないけど、キャタピラなら左右別駆動でいけるから安い」という、初手から効いている設計判断です。
2015年当時の材料リスト
元記事で挙がっていた材料を、現代(2026年)の Amazon で買えるかどうか確認しつつ整理してみました。
- Wiiリモコン(※2026年現在は新品流通が薄く、中古プレミア気味):「どこのご家庭にでも1つや2つは余っているであろう」… 余ってる前提のおっさん感、好きです。
- LEGOテクニック クローラー・クレーン 9391(※廃番気味、中古プレミア):キャタピラとフレームの母艦。代替の現行キャタピラ製品例:レゴ テクニック キャタピラ系(Amazon 現行品)。
- Arduino UNO:説明・互換性・Shield資産で初心者の鉄板。2026年現在は Arduino UNO R4 Minima が現行モデル。
- USB Host Shield:BluetoothドングルをArduinoに繋ぐためのShield。これが曲者。
- Bluetooth USBドングル:元記事ではPlanex一択(理由:安い)。現在は各種互換品が買えます。
- モバイルバッテリー(USB薄型):Arduinoの電源用、USBで給電できる薄型推奨。
- モータードライバIC TA7291P ×2:DCモーター制御用、秋月電子でも売っています。
- 電池ボックス(単3×4):モーター駆動電源はArduinoと別系統が必須。
- タミヤ ツインモーターギヤボックス:キャタピラを回すトルク確保用。
これで合計約1万円、とのことです。「普通にラジコンを買った方が安くて簡単じゃねーか」というセルフツッコミも、ちゃんと元記事に書いてあって笑いました。作って遊ぶことが目的、はい、激しく同意です。
ハマりどころメモ:USB Host Shield 問題
元記事で著者がハマっていたのが USB Host Shield の互換性。Sparkfun製を買ってしまうとCircuits@Homeのライブラリと互換性がなく、基板上のラインを改造する必要があるそうです。「はんだ付けで表面実装基板と戦いたい方にはお勧めです」とサラッと書かれていますが、初心者がいきなり表面実装と戦うのは普通にしんどい案件なので、購入時はCircuits@Home互換と書かれているものを選ぶのが鉄則っぽいですね。Amazonで「USB Host Shield」と検索しても怪しい互換品が並ぶので、レビューと型番チェックは必須です。
2026年の私が同じことをやるなら
ここからは時代差ツッコミ枠です。2015年に約1万円・部品7種・互換性問題ありで組んでいた構成、Amazonで在庫を確認しながら、いま同じ機能を実現するならどう変わるかをClaudeに整理してもらいました。
- マイコン:Arduino UNO + USB Host Shield + Bluetoothドングル → ESP32-DevKitC 1枚で完結。ESP32はBLEとWi-Fiが標準内蔵なので、USB Host Shieldも外付けドングルもいりません。「Shield改造して半田で戦う」工程が丸ごと消えます。
- コントローラ:Wiiリモコン → Wiiリモコンプラス。MotionPlus(ジャイロ)が内蔵された後継機で、Bluetooth プロトコルや加速度センサ周りは元のWiiリモコンと互換、ライブラリやサンプルコードもそのまま流用できます。元のWiiリモコン自体は中古プレミア気味なので、2026年に新規で組むなら Wii リモコンプラス一択ですね。「余ってる Wii リモコンを使う」前提を、現代向けに置き換えただけのトレースになります。
- モーター制御:モータードライバIC ×2 → DRV8833などの小型デュアルドライバボード 1枚。配線量が半減します。
- 本体フレーム:LEGOテクニック 9391 → micro:bit ロボットキット や レゴ テクニック キャタピラ系を選べば、小学生から組めるレベルまで降りてきています。
……ただし、これを全部「現代化」してしまうと、おっさん記事の沼を楽しむ手触りがごっそり抜けるんですよね。USB Host Shieldの互換性で半田を握る時間、たぶん子どもより親が一番楽しんでいたやつです。効率化と引き換えに失うもの、ちょっと考えました。
第1回を読んだ感想
「タイヤよりキャタピラの方が安く済むからLEGOクレーン車を母艦に選ぶ」という設計判断、いま読んでも素直に賢いです。安いから・流用が効くから・飽きてもバラせるから、と逃げ道つきで選定理由を並べるのは、メイカーとしてかなり真っ当な感覚だと思いました。
そして「円高恐るべし、安い時に買いましょう」というLEGO 9391の値段コメント。2015年に2,000円→記事執筆時で9,000円近くと書かれていたのですが、いま改めてAmazonで見ると、廃番気味で中古プレミアが乗っていたりします。11年経つと、安かったものは「思い出の値段」になるんだなと、しみじみしました。
次回はDCモーターを実際に動かす回。モータードライバまわりは私も未踏ゾーンなので、ハマる気しかしません。動かなかったらそれもネタにしますね。
参考:Wiiリモコン+Arduino+LEGO でラジコンを作る(1):材料選定(tech.andhandworks.com)
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