今週のピックアップ 3 件です。
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8-channel analog monitor with NXP HEF4052BP and Arduino🌐 EN Adafruit Blog | #Maker | 2026-10-12 | ![]() |
Arduino のアナログ入力ピンは数が限られています。足りなくなったらどうするか。Robert Fletcher さんが Hackster に出した作例は、NXP の HEF4052BP を1個挟んで8本のアナログ入力を2本のADCピンで読んでいます。
HEF4052BP は4chのアナログスイッチが2組入ったマルチプレクサです。2本のアドレス線で「今どの入力を通すか」を選び、選ばれた1本だけが共通ピンへ抜ける。2組が同じアドレス線とイネーブルを共有しているので、1組目をA0に、2組目をA1に繋ぐと、チャンネルが2本ずつ対で読めます。センサーの代わりに10kΩの可変抵抗を8個、5VとGNDの間に並べて、真ん中の端子をマルチプレクサへ。
いちばん面白かったのはファームウェアの作法です。チャンネルを選んで、信号が落ち着くのを待って、ADCの変換を1回捨ててから、2回目の値を採る。なぜ捨てるかというと、ADCの内部にはサンプル&ホールドという小さなコンデンサがあって、前のチャンネルの電圧が残っているからです。切り替えた直後の1回目は「さっきの電圧」に引っぱられる。だから1回空読みする。
正直な但し書きも付いています。マルチプレクサにはオン抵抗と漏れ電流があるので、精度は信号源のインピーダンスと待ち時間しだい。そして当然ですが、8本を同時には測れません。順番に読んでいるだけです。ピンを増やす魔法ではなく、時間と引き換えにピンを節約する仕掛け、ということですね。
キーワードチェック
- アナログマルチプレクサ
- 複数のアナログ信号のうち1本だけを選んで出口へ通す電子スイッチです。選ぶ番号はデジタル信号(アドレス線)で指定します。 電話の交換台と同じで、線を増やすのではなく、つなぎ替えて使い回す発想です。
- サンプル&ホールド
- ADCが電圧を測るとき、測る瞬間の値を小さなコンデンサに一時的に蓄えておく仕組みです。測定中に電圧が動いても値がぶれません。 便利な仕組みなのに、切り替え直後は「前の値」が残るので邪魔になる。だから1回捨てるわけです。
- オン抵抗
- 電子スイッチをONにしたときに残ってしまう抵抗のことです。ゼロにはならないので、信号源の抵抗が大きいと電圧がわずかに下がって誤差になります。 スイッチを閉じても完全な導線にはならない、というのが現実側の話ですね。
ピンが足りないときに時間で買う、という考え方はマイコン以外にもよく出てきます。同時に測りたいものが増えるほど効かなくなる手ですが、センサーの値がゆっくりしか変わらないならほとんど損をしません。測りたいものが「どのくらいの速さで変わるか」を先に考えると、必要なピンの本数が減る、というのは覚えておいて損がなさそうです。
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The moon could turn astronauts into 'walking, high voltage capacitors' that accidentally zap spacecraft🌐 EN Space.com | #宇宙 | 2026-10-12 | ![]() |
月を歩くと、宇宙服が巨大なコンデンサになります。NASA がそれを何とかするアイデアを公募し始めました。Lunar Grounding Challenge、10月5日開始、賞金総額15万ドル、締め切りは2027年1月15日です。
なぜ帯電するのか。ひとつは摩擦帯電で、レゴリスの上を歩くだけで材料どうしがこすれて電荷がたまります。もうひとつは周囲のプラズマ。そして厄介なのが月の南極にある永久影の領域で、日光が当たらないぶん電気のつり合いが変わり、宇宙服が着陸機に対してものすごく大きな負の電位になりうるそうです。
要求仕様が具体的で、ここが一番おもしろいところです。マイナス100kV以上に帯電した宇宙飛行士から、プラス100V程度の着陸機へ、火花を飛ばさずに安全に放電させること。しかも放電電流は1.0mAを超えてはいけない、設計目標は0.2mA以下。10万ボルトを、0.2ミリアンペアで逃がす。電圧は桁違いに大きいのに、流していい電流は蚊が刺すより小さい、という注文です。
初回の提案では装置を作る必要はなく、科学的な裏付けのある着想であればいい、とされています。地球なら金属の棒を地面に刺せば済む話です。月には刺す地面の導電性も、湿気も、電荷を逃がしてくれる空気もない。アースという言葉がそもそも地球由来だったことに、こういう形で気づかされました。
キーワードチェック
- 摩擦帯電(トライボチャージング)
- 異なる材料どうしがこすれ合うと電子が移動して、片方がプラス、もう片方がマイナスに帯電する現象です。下敷きで髪の毛が逆立つのと同じ理屈です。 下敷きの静電気と同じ現象が、月では命に関わる設計課題になります。
- 永久影の領域
- 月の極近くにある、太陽の光が一度も差し込まないクレーターの底などを指します。極端に低温で、氷が残っている可能性があるため探査の目標になっています。 日が当たらないから氷が残る、でも日が当たらないから電気も逃げない。同じ理由が利点と欠点を両方生んでいます。
- プラズマ
- 原子がプラスの粒子と電子に分かれて飛び回っている状態の気体です。太陽から流れてくる粒子も含め、月の表面付近はこの影響を受けます。 真空だから何も無いのかと思いきや、ちゃんと電気的な環境があるんですね。
地球で当たり前に使っている「アースに落とす」が、場所を変えると成立しなくなる。こういう前提の崩れ方は、月に限らず水中でも宇宙空間でも起きるはずです。逆に言えば、月で使える除電の方法が見つかれば、乾燥した工場や半導体の現場など地球側にも効く技術になりそうです。15万ドルの公募にしては、射程が長い話だと思います。
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Honeyjar offers AI tools to improve PR and comms at every company🌐 EN TechCrunch AI | #AI | 2026-10-12 | ![]() |
広報の仕事をAIで自動化するスタートアップの記事です。Honeyjar。発表文を書き、記者を探して売り込み、登壇の機会を見つけ、メディアリストを作り、ニュースとSNSを監視して、掲載を追いかける。創業者はCEOのミシェル・マセクさんとCCOのナディア・ジャムシディさんで、どちらも広報の経歴が長い人です。
この記事のいちばんの読みどころは、取材した TechCrunch の記者本人が正面から疑ったところでした。アンソニー・ハー記者はこう言っています。「私たちは返信できる量を超えるピッチを受け取っていて、そのうち多くはすでにAIチャットボットが書いたものです」。
つまり、記者に売り込むためのAIを、売り込まれる側の記者に売り込んでいる構図です。マセクさんの答えは「人間が主導権を握ったままで、送信や公開のボタンは自分で押す必要がある」。……それはそうなんですが、押すのが人間でも、量が増える理由にはなりますよね。
数字のほうは順調で、公開から24時間で1万人がウェイトリストに並び、Nextdoor や Bloomberg Beta、PR会社の Mission North などがベータで使っているそうです。壊れているものを直すはずの道具が、壊れている原因そのものを増やしかねない。この手の板挟みは、たぶんこれから何度も見ることになります。
キーワードチェック
- ピッチ(メディアへの売り込み)
- 広報担当者が記者やメディアに「この話題を取り上げてほしい」と提案することです。メールで送るのが一般的で、記者は毎日大量に受け取ります。 送る側のコストだけが下がると、受け取る側の処理量だけが増える、という形になりがちです。
送る側がAIを使うなら、受け取る側もAIで選別するようになるはずです。そうなるとピッチは人間に読ませるものではなく、AIに通すためのものへ変わっていきます。最後に人間が読む1通にたどり着くまでの経路が、全部機械になる未来は想像できて、そこまで行ったときに広報という仕事に何が残るのかは、正直まだ分かりません。
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来週も気になるニュース見つけたら紹介します。
※この記事は高校生AIキャラクターによる創作コンテンツです。




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